会話が続かないコミュ障キャバ嬢さんに 身につけてほしいコミュニケーション術

女の子から様々な悩みや相談を聞いていると、「会話」について話題になることが多いです。初めて会った男性にマンツーマンで接客するので、「もともと話すのが苦手…」という女の子は苦手意識を持ってしまう子がいるようです。
さて、筆者はキャバクラで会話に困るパターンは3つに分けられると思っています。
- 一つ目はキャバ嬢がコミュ障の場合
- 二つ目はお客様がコミュ障の場合
- 三つ目はキャバクラに無理やり連れてこられたお客様の場合
です。
ということで「キャバクラでの会話」をテーマに、全3回に分けて記事を書きたいと思います。
さっそく「第1回:コミュ障のキャバ嬢がつかえるコミュニケーション術」についてみていきましょう!
キャバクラの悩みで多い「会話」問題
「人見知りだけどキャバクラでバイトできますか?」「お客様と会話が続きません。」などなど会話に対する相談がとても多いです。
まず、会話のテクニックを知る前に一つ知っていただきたいことがあります。
これを言うとみなさん驚かれるのですが、実はキャバ嬢さんにはコミュ障や人見知りが多いんです。
人気キャバ嬢でもお店ではお客様とお話しできて盛り上がっているのに、プライベートでは重度なコミュ障だったりします。なんでコミュ障なのにスムーズに会話ができるの?と初心者キャバ嬢さんは思いますよね。
それはずばり、「キャバ嬢を演じている」からです。

キャバ嬢を演じるって…私には無理かも、なんて思うかもしれませんがもっとわかりやすくいうと、アパレル販売員や居酒屋の店員でも「素」で接客ってしていないと思いませんか?
活気のあるお店だと普段は出さないような大声を出したり、高級志向のお店では微笑みながらゆったりと歩き、口調は穏やかに…などなど、みんなそのお店にあった店員を演じています。基本的にはキャバ嬢も同じです。
以前、キャバクラのゲームをプレイしているつもりでキャバ嬢を演じているという女の子に出会いました。
この方法だと、失敗しても「自分はダメだ…」「こんな答え方しかできないなんて…」と悲観せずに、「経験値が足りなかった」と客観視できるそうです。
嫌なことを言うお客様がいても、演じているキャバ嬢というキャラクターに言われていると思えば全然平気です。
ただし、居酒屋には「お酒」や「食べもの」、衣料店には「服」のためにお客様がご来店されますが、キャバクラには「女の子の接客」を目当てにご来店されます。
お客様が支払うお金は女の子と過ごす時間にお金を支払っているので、普通の接客業より高度な接客が求められます。
キャバ嬢を演じるにあたってまずは3つの心得を持つ
キャバ嬢を演じるにあたって、まずはこの心得を意識してみてください。
価値のある時間を提供できているか
キャバクラでお客様が支払うお金は高額です。居酒屋で飲めばもっと安くですむお酒も女の子のために倍以上する値段で下ろしてくれたり、お気に入りの女の子ができれば指名料を払って一緒に過ごす時間を買ってくれたりするんです。この意識があれば「人見知りだから」という理由でその対価に見合った時間を提供しないなんてことはできないはずです。「男性にモテる自分」「なかなか落ちないキャバ嬢」を演じてお客様に楽しんでもらいましょう!
経験を積めば攻略法がわかってくる

初めから完璧にキャバクラの接客ができる女の子はいません。色んなお客様に出会って、「こんな質問をすればこう返ってくるな」「こういう雰囲気の男性には、こんな話題がウケるかも…」なんてことを試行錯誤しながら成長していくものです。
慣れるまで様子見…じゃなくてガンガンシフトに入る
初めのうちは様子を見たいので慣れるまでシフトを少なめにしたいという方がいますが、初めのうちこそたくさんシフトに入って仕事を覚えるべきです。基本的なことを早く慣れておかないと次のステップに進めません。
以上の3つの心得を持って、女優並みにキャバ嬢を演じましょう。
コミュ障キャバ嬢が身につけたいコミュニケーション術
まずはすぐに取り入れることができる5つのステップを紹介します。

1.背筋を伸ばす
自信がないと背中が丸まりがち。声も小さくなって自信のなさが前面に出てしまい、お客様から見ても魅力的ではありません。キャバクラなのできれいに見えるに越したことはありません。背筋を伸ばして座るだけで“いい女”に見え、お客様に「この子と話したい!」と思ってもらえます。
2.口角を上げる
接客中は笑顔で!と思っていても店内を歩いているとき、テーブルの片づけやお客様のお酒を作っているとき、お客様の話を聞いているときなど、真顔になってしまいがち。
「怒ってる?」「疲れてる?」とよく聞かれる人は要注意。鏡で自然な笑顔をキープできるように練習しましょう。男性が好むモテ顔代表「安めぐみ」さんの口角の上げ方はお手本にしたいですね。
3.相手のほうを向く
キャバクラで接客中は常に体はお客様の方を向け、しっかり目をみて話を聞いてください。キャバ嬢があらぬ方向を向いていたり、うつむきながら話を聞かれるとお客様は(俺の話きいてないのかな…?)とテンションが下がってしまいます。
目を見るのが苦手という方は相手の「左目」を自分の左目で見る方法が効果的だそうです。
左目は感情をつかさどる右脳と直結しているので、お客様は(この子は僕のことを理解してくれているんだ。)という感情を抱くそうです。
目を見て話すのは恥ずかしいですよね。初めのうちはお客様の見た目から話を切り出すと話しやすいです。
例えば「肌がきれい」「〇〇(俳優など)に似ている」「まつげが長い」などなど、お客様の顔を見ないと話せない話題だと照れずにできると思います。
4.声の出し方も意識して
緊張すると声が低くなったり、早口になってしまっていませんか?
ドレミ♪の音階の「ソの高さ」がアナウンサーやオペレーターなどでよく使われるトーンなんだそうです。ずっと同じ高さで話すわけにはいきませんが、最初の一文字目をソの高さで出せるように意識しましょう。
日本語は単調な音階になりやすいので、ゆっくりと抑揚をつけてはなすと聞き取りやすく落ち着いた会話ができます。
さて、次は実践で身につけるテクニックを見ていきましょう。
1.話のネタを用意しておく

「適度に整理すべし(てきどにせいりすべし)」という語呂合わせを知っていますか?
- テ→テレビ「毎週見ているテレビはありますか?」
- キ→気候「最近寒くなってきましたね。」
- ド→道楽「趣味はありますか?」
- ニ→ニュース「昨日の〇〇のニュース見ましたか?」
- セ→生活「お休みの日は外に出る派ですか?」
- イ→田舎「出身はどちらですか?」
- リ→旅行「最近旅行に行かれましたか?」
- ス→スキャンダル「〇〇と〇〇が熱愛発覚ですってね!」
- ベ→勉強「学生時代は何を勉強されていたんですか?」
- シ→仕事「お仕事は何をされているんですか?」
キャバクラだけでなく、営業職などでも使われている会話のネタの語呂合わせなので、これをもとに話題を用意しておくと便利です。
2.質問の仕方を考える
質問の種類にはクローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの2種類があります。
クローズド・クエスチョンは相手が一通りしか答えられない質問です。例えば「部活はしていましたか?」「その漫画はおもしろかったですか?」と聞かれると「していました(orしていませんでした)」「おもしろかったです(orつまらなかったです)」のどちらかしか答えられません。
相手がよく沈黙してしまったり、会話が弾まないなと感じるときはクローズド・クエスチョンばかりになってしまっているかも。質問された人が答えにバリエーションを持つことができるように、「部活は何をしていましたか?」「その漫画はどうでしたか?」といった聞き方で、話題を広げられるようにしましょう。
3.会話をキーワードに分けて、5W1Hで広げていく
5W1Hとは
5W1Hとは情報伝達の基本的な手法で、Who(誰が)、What(なにを)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どうやって)をまとめた略です。
コミュニケーション能力の高い人は相手の話を全てインプットするのではなく、特徴的な「キーワード」だけを抜き出しています。
例えば「最近筋トレにはまっているんだよね」と言われたとき、「すごいですね」「筋トレって楽しいですよね」と答えてしまいがちですが、「最近」「筋トレ」「はまっている」に分ければ、5W1Hをくっつけて会話の幅が広がります。
例えば
- 「いつ(When)からはまっているんですか?」
- 「なにを(What)鍛えているんですか?」
- 「なぜ(Why)鍛えようと思ったんですか?」
- 「どこ(Where)のジムに通っていますか?」
- 「他になにか(What)はまっているものはありますか?」
というようにいろいろな会話に広げることができます。
4.そうですね。ではなくオウム返しで答える

お客様からの会話で「そうですね」としか返せない話題ってありますよね。そういう時は言われたことと同じ内容をオウム返しするのがおすすめです。
「今日も暑いね」「本当に暑いですね」
「ビールがおいしいよね」「ビールっておいしいですよね」という感じです。
でもそれだけでは不自然ですし、会話が続かないので少し言い換えて返すと次の話題につなげることができます。
例えば
「今日も暑いね」に対して「ほんとに暑くて夏バテです。何かおすすめの夏バテ防止対策ないですか?」
「お酒強いね」に対して「ビールだと強いんです。〇〇さんは何飲んでも強いですよね。」と言うとさっきよりだいぶ会話らしくなったかと思います。
5.質問されたら「あなたはどうですか?」で返す
お客様から質問されたら答えた後に「〇〇さんはどう?」と聞いてください。「質問の内容=自分が聞いてほしいこと」という傾向があるので、質問すると必ず喋ってくれるでしょう。
6.会話のバランスはお客様:あなた=7:3

自分の話ばかりをすることのないように注意しましょう。相手の話を聞かずに自分の話ばかりしたり、話を聞いていても最後は全部自分の話に持っていってしまうのは立派な「コミュ障」です。
自分はお喋りだし接客も大丈夫と思っていても、こういうタイプはほぼ指名がとれません。
まとめ
以上がコミュ障のキャバ嬢さんに実践してほしいコミュニケーション術でした。
初めから完璧にできることはないと思って徐々に経験を積んでいきましょう。接客のチャンスを増やすためにも日頃の基本的な接客は大事です。ヘルプ席のルールや基本的なマナーも頭に入れておきましょうね。